導入実績

街と創る環境改善―事業系ごみの統一ルールでネズミ対策―

2023.09.12

東京都では、コロナ禍による人流抑制とその解除によってネズミに関する相談や情報提供が相次ぎ、都内に少なくとも25万匹のネズミが生息すると推計されています。

この問題に対しては「ごみの三大問題最後の一つを解決する「ミント配合」ごみ袋」で、ネズミの忌避するミント由来の香料を使用する対策を試みています。

ただ、街全体で対策をするためには個々の事業者の対処でなく、一丸となって発生抑制に取り組む必要があるのも事実です。そこで、東京都千代田区鍛冶町と協力し、事業系ごみ袋回収に統一ルールを策定を進めています。

プロジェクトの概要

商店街などの繁華街では、事業者の生ごみが日々大量に排出されています。また、生ごみの排出方法、時間帯は各事業者が契約している廃棄物処理業者との取り決めによりまちまちで統一されていないため、地域一帯での対策がなかなかとれません。

そこで、町会・商店街との協力の下、白井エコセンター株式会社と大阪和田化学工業株式会社が共同開発したネズミ忌避剤配合の進化するごみ袋を使用し、事業系ごみの管理についての統一ルールの年内施行を目指しています。

期待される効果

今回のルールでは、廃棄物収集運搬業者との連携を前提に、生ごみが外に置かれている時間を決め、蓋付きのごみ箱に入れてネズミがごみ袋に接触しないようします。

 

加えて、ネズミ忌避剤を配合した「進化するごみ袋」を導入実証を行うことで、地域一帯のネズミ発生を抑制するだけでなく、収集効率化によるCO2排出削減と、再生ごみ袋使用によるプラスチック資源の節約を兼ねた一大プロジェクトです

 

内容をまとめると

①生ごみを含む事業系廃棄物の収集体制の整備

②ネズミが嫌う香料を添加したごみ袋の提供

③商店会員などの排出事業者への啓発・意識づけ

という3つを2023年内に実装するため、協議を進めています。

 

こうした統一ルールひいては共同配送は全国的にもまだ珍しいものですが、環境改善に対して有効な手段となります。当メディアでは、鍛治町二丁目のこれからはもちろん、町会や自治体との協力事例についてお伝えしますので、ぜひご注目ください。

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