お客様の声

株式会社 首都圏環境美化センター 様

2023.08.01

「進化するごみ袋」を導入して頂いているお客様のお声を掲載させて頂いております。

今回は、主に東京23区のオフィスビルを中心に事業系廃棄物・再資源化物の収集・運搬・中間処理を行っている株式会社 首都圏環境美化センター取締役 斉京由泰 様にお話を頂戴しました。

進化するごみ袋を導入した理由

―進化するごみ袋を導入した経緯をお聞かせ下さい。

少し前まで他社さんの再生ストレッチフィルム100%ごみ袋を使用していましたが、その業者さんが原料不足などで納期が後ろ倒しになったり、10枚1パックから50枚1パックに急に変更されたりと、供給が不安定な状態になったんです。

特に後者がきつかったですね。いつも10枚単位でお客様へお渡ししているので、従業員総出で50枚から10枚1パックに詰め直したこともありました。
それで、これはちょっと大変すぎるからと切り替え先を探し始めました。

以前から進化するごみ袋のことは聞いていたので、導入している同業他社さんから実際の使用感などを伺って、大阪和田化学工業さんに「ウチはこんな希望なんですがご対応できますか?」と相談したところすぐにお答えを頂けたので、切り替えに至りました。

 

―再生ごみ袋を使い始めたのは、環境への配慮が理由ですか?

そうです。ごみ袋って捨てるためのものなので、それにバージンプラを使うよりもよっぽどいいだろうと思っていて、単価も大きく変わらなかったので、多少のコストアップを負ってでもやる価値があったと感じます。

 

―切り替えてみて、お客様から反応を頂くことはありますか?

弊社は基本的にビルのオーナー様などと契約しているので、実際に袋を使うお客様から直接ご意見を頂く機会はありません。なので、頂いたクレームが私どもから見える反応になります。

進化するごみ袋に切り変えてからまだ3ヶ月ですが、今のところクレームは1件もありません。

ちなみに、もっと前にはバージンプラを使ったいわゆる”炭カル”のごみ袋を使っていたんですが、そこから他社さんの再生ストレッチフィルム100%に切り替えた直後は、袋が伸びて薄くなった所に箸が刺さっちゃうとか、伸びて破れちゃうみたいなクレームがありました。
「うちはリサイクルとかいいんで、前のに戻してくれないか」みたいに言われたこともあります。

 

―そんな中で前と同じ再生ストレッチフィルム100%のごみ袋にすることに不安はありませんでしたか?

そこはもう、同業者さんの声を信じたって感じです。進化するごみ袋は産廃業者との共同開発だそうで、現場の「多少引きずっても大丈夫だった」みたいな話を事前に聞いていたので、他社さんが入れてみて問題がないならばと、そんなに躊躇することなく切り替えを決められました。

単価と効果について

―切り替えによってコスト的にはどう変わりましたか?

単価は前の再生ストレッチフィルム100%のとほぼ同じですね。その前の炭カルに比べるとやや上がりましたが、あっちも当時より原材料価格が上がってるみたいなので、今の価格で比較すると同じくらいじゃないでしょうか。

 

―毎月どのくらいの枚数を使っていますか?

今は可燃ごみの45Lと70L、不燃ごみの45Lと70Lの計4種類を作ってもらっていて、それぞれ約3,000枚/月ですので、1万2,000枚/月※くらいです。

(※バージンプラ製のごみ袋と比較して、CO2削減量は約1,368kg/月)

 

―お客様に、バージンプラやCO2の削減に貢献できるといった効果を説明することはありますか?

我々が直に接するのはビルの管理会社さんやオーナーさんなので、そうした時に営業トークの一環として「この袋だとリサイクル100%なんです」って説明をすると、皆さん喜んで頂けますね。

 

実際に使っているお客様と対面で話すことはないので、使用者さんは袋に表示してある内容を見て、感じて頂ければいいかなと思います。

 

―ビルのオーナーさんは環境配慮に対して敏感ですか?

オフィスビルのオーナーさん、特に不動産をたくさん所有している方なんかは環境評価等を取得したいからとすごく気にされていますね。

例えば、出した廃プラをサーマルリサイクル(熱回収)だけじゃなくマテリアルリサイクルやケミカルリサイクルにできないかとか、ペットボトルのボトルtoボトルは可能かみたいなお問い合わせを頂きます。

あとは、やっぱり「SDGsってまず何をしたらいいの?」みたいなご質問が一番多いです。なので、我々もその悩みの最初の受け口として、環境に対して敏感でなければいけないと思います。

 

―進化するごみ袋の導入以外で、御社の環境への取り組みは何かありますか?

いま最も力を入れているのは、再資源化率を上げるための設備投資です。

当社は産業廃棄物の中間処理も行っていますが、そのために光学選別機を3施設に導入していて、この数は東京23区内でも珍しいそうです。

それは人手不足の解消のためでもありますが、昨今は廃プラのリサイクルに要求される分別のレベルが上がっていて、もはや光学選別機ありきの話になってきてますので、最先端の設備入れてリサイクルの高度化に取り組むことが必要だと思っています。

 

―ありがとうございました。

取材日:2023.7.11
株式会社 首都圏環境美化センター 様

https://www.shutoken-env.co.jp/

記事一覧へ戻る